花鋏 修理
2012年 06月 02日修理させてくれと自ら依頼。
何度も研ぎには出しているものの、長い間水と植物のヤニにさらされ、
硬い枝を切っている内に隙間が開いていまい、切り難くなっている状態でした。
大切に使ってきた道具は、是非ずっと使っていただきたいので、
錆と植物脂を取り除き、酸洗いした後、刃の隙間をかしめ、
砥ぎと磨きの後、防錆潤滑保護剤を拭きつけ作業終了。
植物は勿論、薄い紙一枚、柔らかいタオルも、スパッと切れるようになりました。
一応念のため・・・
当方は鋏の修理屋ではありません。
余談です。
使えなくなったから捨てる、修理するより買った方が安い、
更に便利な製品があるので取り替える、というのが当たり前の時代ですが、
道具は使い方によって一生使えますし、長く使えばそれだけ手に馴染みます。
道具を作る、道具を使うのは人間の貴重な特有性です。
自分を育て、生活を支えてくれる道具。
長く大切にっている道具でまた新たに素敵な物が生まれる、
そのお手伝いができるのは、とても光栄な事です。
by yaccojk
| 2012-06-02 00:00
| Art work